中ノ沢渓谷森林公園に足を踏み入れ、大地が奏でる音に耳を傾けた。
太古の昔からの地球の息吹が聞こえる。その昔、ここが火山の噴火孔だった頃の火山の脈動を思う。降り注ぐひかりと大地、せせらぎの音、ひっそりとした樹々の間から動物達の静かな息遣いが聞こえる。猪の荒い息遣い、カモシカの静かな跳躍、鳥がさえずり、虫達の羽音が・・・・そこを吹き抜ける風が聞こえる。樹に寄り添い樹肌に耳を当てると内を流れる樹液の音が聞こえるようだ。 これは大地と生き物の音楽。 冬になると、雪が降り、降り降り積もって、樹々にまとわり、樹が切なく耐えぬいてきしんでいる、遠くを眺めると雪が深々と山肌に降り積もる音が聞こえるようだ。 中ノ沢渓谷森林公園。この数年の間、折りに触れて、森林公園を彷徨った。何時も迎えてくれた。少し中ノ沢渓谷森林公園の様子が理解できただろうかと自問自答する。 ここに自然学習の森を造って、大地や樹々の美しさ、自然の多様性を見せるためどの位多くの人の弛まぬ努力があったことかと思う。その四季織りなす森の風景をフアインダー越に切り取った。
この案内はその記録です。伝えたい、案内したい。
|